ポリフェノール

ポリフェノール(polyphenol)は、葡萄やリンゴ、茶葉など、植物に含まれる色や香り、渋みの成分の総称です。ポリフェノールには、タンニン、カテキン、ケルセチン、シンプルフェノール、アントシアニン、フラボノイド、イソフラボン、ルチンなどの種類があります。

ポリフェノールは抗酸化作用を持つ成分で、体をサビつかせる活性酸素を押さえ、若々しさのキープや、透明感のある美しさをサポートします。

赤ワインや緑茶を多く飲む人に、動脈硬化が少ないのは、緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンや、赤ワインに含まれる数種類のポリフェノールがLDLコレステロールの酸化を抑制していることが要因と言われています。

ポリフェノールを含む食物・食品

ポリフェノールは殆どの植物に含有されていますが、主によく知られているのは赤ワインの他、カカオ豆や茶葉を原料としたお茶類などがあります。

カカオ豆から作られるココアやチョコレートにはエピカテキン、クロバミド、ケルセチンなど、緑茶、紅茶、ウーロン茶など緑茶を原料としたお茶にはカテキン、タンニンなど、目によい食品として最近注目のブルーベリーにはアントシアニンなど、大豆にはイソフラボンなどが含まれてます。

その他、春菊、ほうれんそう、こまつな、みつば、オクラ、さやいんげん、ブロッコリー、玉ねぎ、レンコンなどの野菜も、ポリフェノールの供給源となります。

●ポリフェノールを多く含む食品

バナナ(1本)     : 292mg
マンゴー(1/4個)   : 195mg
ブドウ         : 192mg
赤ワイン(グラス1杯) : 180mg
レンコン(100g)    : 177mg
春菊(70g)      : 148mg
ブルーベリー(50g)  : 126mg
ミルクチョコ(1枚)  : 100mg
納豆(50g)      : 100mg
ソバ(200g)      : 100mg
緑茶          : 50mg
シシトウ(30g)    : 46mg

ポリフェノールの副作用・注意点

ポリフェノールの過剰症などの報告はありません。ただし、ワインやチョコレートの過剰摂取はカロリーオーバーにつながるので別の症状がでる可能性があります。

また、お茶に多く含まれているカテキンは、鉄と結合する作用があり、体内での鉄の吸収を悪くします。ポリフェノールは鉄材といっしょに飲まないようにしてください。鉄は市販の風邪薬などにも成分として含まれています。薬をお茶で飲まないようにと言われるのはここからかもしれません。

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