リコピン

リコピンとはトマトやトマト製品に多く含まれるカロテノイドのひとつです。

リコピンはβ-カロテンのように体内でビタミンAに変わることはありませんが、β-カロテン以上(2倍とも言われる)の抗酸化作用があり、強力な抗がん剤になると考えられ、注目を集めています。

リコピンの効能・効果

リコピンは強力な抗酸化作用を持つため、次のような効能・効果があるとされています。

●紫外線のダメージから肌を保護する。
●発がんを予防し、がん細胞の成長を抑制する。

リコピンのがん(癌)予防・改善効果に関して

リコピンが人と動物のがん(癌)細胞に与える効果を調べる実験で、リコピンが乳がん、肺がん、子宮がんのがん細胞の成長を抑制することが報告されました。

特にタバコの煙に含まれる発がん物質の非活性化に効果があるという報告も出ています。また、ピザをたくさん食べる人は、食べない人に比べて前立腺がんの羅患率が低いという報告があり、これはピザに使われるトマトソースの効用であるとされます。最近の研究で、リコピンは皮膚がんの原因となる紫外線のダメージから肌を守ることもわかっています。

血中のリコピンは年齢とともに減少するので、50歳以上の人はトマトを植物油で調理して食べるなど、効率のよい摂取がすすめられます。

リコピンを含む食品

・トマト
・スイカ

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