活性酸素

人は何故、抗酸化作用が必要なのでしょうか？

それは体が酸化するからです。

人間は空気を吸って生きています。正確に言うと酸素を体内に吸収し栄養素と結びつくことでエネルギーを発生させます。酸素は体内に入った時に「活性酸素（フリーラジカル）」という物質に変化します。この活性酸素が体を錆びる原因となります。もともと活性酸素（フリーラジカル）は体内の異物や毒物、細菌やウイルスを分解する機能を持ち、人間には必要な物質です。しかし余分な活性酸素は正常な細胞にまでダメージを与えてしまいます。

この「細胞がダメージを受ける」ということが酸化であり、体が錆びるということになります。この活性酸素による細胞のダメージは様々な病気の原因になると言われています。糖尿病、高脂血症、肝臓の機能の低下などの生活習慣病や白髪、しみ、しわなど老化の原因の多くはこの活性酸素（フリーラジカル）にあると考えられています。

活性酸素はストレスや栄養不足などによって増えやすくなります。また活性酸素が増え酸化を促進させる食品や食べ物もあります（こちらを参照）。さらに活性酸素は体内に取り入れた酸素からだけでなく紫外線や放射線、喫煙、車の排気ガス、電磁波、放射線、環境ホルモンなどの外的要因によっても発生することが分かっています。

活性酸素（フリーラジカル）の発生を根絶させることは不可能であり、また逆に健康の阻害要因ともなってしまいます。そこで抗酸化作用が必要になります。抗酸化作用の方法には元々体内に備わっている機能としての抗酸化酵素と体外から取り入れる抗酸化物質の2つがあります。

次からはこの抗酸化作用の内容を見ていきましょう。まずは体内の抗酸化作用である抗酸化酵素からです。

⇒体内の抗酸化作用―抗酸化酵素