抗酸化酵素
体内の抗酸化作用 ⇒ 抗酸化酵素
活性酸素が体内に於いて有効であると同時に体を酸化させてしまう要因であることは前項で記述しました。人間の体もこのことを知っていて、それに対応した体内システムがあります。それが抗酸化酵素です。抗酸化酵素は体内に作られる抗酸化作用を持つ物質です。抗酸化酵素は活性酸素(フリーラジカル)を消去あるいは除去し無害化させる機能があります。
抗酸化酵素の代表的なものとしてカタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)、ペルオキシダーゼと言ったものがあります。抗酸化酵素は余剰な活性酸素(フリーラジカル)と結びつき無害化させ、体内の酸化を防ぎます。
抗酸化酵素を体内で生成させるにはたんぱく質やミネラルが必須です。特にミネラルでは以下のものが必要です。
○抗酸化酵素に必要なミネラル
・亜鉛
・銅
・鉄
・マンガン
・セレニウム
抗酸化酵素は活性酸素(フリーラジカル)を除去する強力な体内機能ですが、抗酸化酵素で処理しきれない活性酸素が発生する場合があります。抗酸化酵素は健康な方でも20歳代を境に徐々に生産能力が落ちてきて、40歳代から急速に低下していきます。特に脳や心臓、肝臓における抗酸化酵素の生産が低下します。これが老化のメカニズムです。
活性酸素の酸化力と抗酸化酵素による抗酸化力の差をを酸化ストレスと言います。この酸化ストレスを補うためには体外から抗酸化作用を取り入れる必要があります。それが抗酸化物質になります。
次に抗酸化物質を見てみましょう。
⇒体外の抗酸化作用―抗酸化物質