カテキン

カテキンとはポリフェノールの一種で、緑茶やほうじ茶、番茶、烏龍茶、紅茶などの渋み成分です。カテキンは酸化するとタンニンになりますが、酸化する前でもカテキンのことをタンニンと言う場合もあります。

カテキンがよく知られるようになったのは、お茶の産地である静岡県のガン(癌)の死亡率が低く、その理由がお茶に含まれるカテキンであると発表されてからです。

カテキンには強力な抗酸化作用があり、それが体内の細胞膜の酸化を防ぐことで発ガンを防いでいると考えられています。

カテキンの抗酸化作用は強力でビタミンEの50倍とも言われます。その為、カテキンは食用油や肉や魚の品質保持剤にも用いられているほどです。

お茶にはカテキンの他、ビタミンCやβカロテンなどの抗酸化物質も含まれているため極めて抗酸化作用の強い食品と言えます。

カテキンはその他にも様々な効能・効果を持っています。コレステロールや体脂肪の抑制、血糖値の調整、血圧を下げる、抗菌・殺菌作用、などがあります。

中でもコレステロールや体脂肪を減らす効果は厚生労働省から特定保健用食品として認可されています。特定保健用食品としては茶カテキンや高濃度茶カテキンといった名称が使われています。

尚、日本ではカテキンの副作用等は報告がありませんが、2007年にカナダではカテキンの摂取により深刻な肝臓障害を発症したとの報告があります。具体的な原因は不明なままですが、1日600mgのカテキンを半年間摂取していたのが要因の一つと考えられていますので、サプリメント等による過剰摂取には注意しましょう。

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